ハシゴ戦が好きなんだ!⑥ チーム・アングル vs. エディ・ゲレロ & タジリ
ここ数回TLCマッチに関連した過激な試合が連続したので、一度息抜きしましょうということで、この試合
2003年5月23日開催のジャッジメント・デイでの試合です
試合動画は約17分、こちらからどうぞ
出場選手は
WWEタッグ王者のチーム・アングルが
対するは急造チームの
王者組、チーム・アングルのアングルとは、
バルセロナオリンピックレスリング金メダリストにして、WWEのレジェンドカート・アングルのこと
チーム・アングルはカート・アングルをリーダーとしているけど、
この時期、カートは3月のレッスルマニアを最後に首の手術を受けて療養中
本来、エディは甥のチャボ・ゲレロとロス・ゲレロスを組んでいますが
この試合の数週前にチャボがケガで離脱
当初、エディ一人でハンディキャプ戦を行うことになっていましたが、
試合直前にタジリと組むことが本人から発表されました
そして4人のうち、3人はハシゴ戦初挑戦ということで、
試合中少々ハシゴの扱いに戸惑うシーンも見られますが
最後の展開などはアイデアに富んだ、彼らだからこその試合になっています
初めての試合形式で、初めてのパートナー
にしては、ドキドキさせてくれる試合
それがぜひ皆さんにお勧めしたい理由でした
それにやはり日本人ですから、ベビーフェイスということもありエディ&タジリを応援しちゃいますよね
一方でハース&ベンジャミンはデビュー数カ月のまだ若手
ベンジャミンはレスリングでNCAAの全米3位になったり、たしかバスケットで全米代表になったり、
100mの短距離走のチャンピオンになるほどの、フィジカルモンスター
レスリングがちゃんとできる、グラウンダータイプでありながら、
空中技もこなせるという
彼にはもっと成功してもらいたかったけど、ちょっと時代が早かったのかな…
優等生っぽすぎるルックスでもあるからね
いまひとつ、いいヒールの役に恵まれなかった
アメリカンプロレスで人気に火が付くときは、ベビーフェイスよりもヒールのときのほうが多かったりします
それに、2021年のいまだったら確実に一度はWWE王座かユニバーサル王座は獲れているかと
2003年はまだ黒人を団体の顔にするには、マーケティングにおいては消極的だったのでは、という印象です
その後の4人は
エディ・ゲレロはこのあとさらに人気が出て、シングル路線に転向
2004年に初めてのWWE王座を獲得します
しかし2005年11月、人気絶頂のときに遠征先のホテルで動脈硬化性疾患により38歳の若さで急死します
タジリは2005年2月にTVショー RAWの日本ツアーで来日、日本人ファンの前で世界タッグ王座を獲得、同年12月WWEを退団
現在はフリーのレスラーとして日本のマットで活躍しています
チャーリー・ハースはこのあと大きなブレイクはなく、2010年にWWEを退団
シェルトン・ベンジャミンはシングル路線に転向してインターコンチネンタル王座を獲得するも、2010年に一度WWEを退団
2016年にWWEに戻るも、もうちょっとな活躍をしています
彼については、またどこかで試合を通じて触れたいなと思います
次回はシングルのハシゴ戦をいきたいな、と思っています!
ではまた
日本語字幕版はこちらに収録されています!