第1話「後ろ盾なき挑戦者」@ブログ

パラレルワーカーとして生きる。そしてみんなを応援する。

ハシゴ戦が好きなんだ!③  エッジ&クリスチャン vs. ニュー・ブラッド ~ TLCへの道 前編 ~

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4人の人生はすっかり変わってしまったか

驚くべき試合を見せてくれました

 

熱い風呂に入りたいだろうが、その前に救急救命室行きだ

大変な試合だった

 

言葉ではとても説明し尽くせません

 

 

 

日曜日のきょうと祝日月曜の明日は、前後編ということで

TLCへの道 ”と称して2本連作の記事にしようかと

 

TLCって何?」という疑問には次回お答えするとして

 

 

 

舞台は1999年10月17日のPPV ノー・マーシー(No Marcy)

エッジ&クリスチャン vs.ニュー・ブラッドのテリー招待試合

 

WWE史上初のハシゴ形式のタッグマッチです

 

1994年にショーン・マイケルズが完成させたハシゴ戦から5年…

この試合でハシゴ戦は、さらに残虐な試合へと発展します

2020年代においても、この試合で披露されたハシゴを凶器とする戦方は、

まったく色褪せません

 

 

この試合で天井に吊るされているのは、10万ドルの賞金が入った袋

勝者は10万ドルと、テリー(冒頭画像真ん中の女性)がマネージャーについてくれる権利を手にする

 

しかし、みなさんに最初にお伝えしたい

それ関係ないから!

10万ドルとか、テリーとか、ニュー・ブラッドというチーム名も頭に入れなくてヨシ!

 

 

実質、この試合

エッジ&クリスチャン vs.ハーディ・ボーイズ

激しく、捨て身の戦を得意とする兄弟タッグ同士の対決として見てください

17分です

www.wwe.com

 

 

この試合に出場したのは

エッジ(26歳)

クリスチャン(26歳)

ジェフ(22歳)

マット(24歳)

4人の野心ある若者

 

WWEではデビューしたての若者を売り出すのに、

まずはタッグを組ませて、人気が出たらコンビ解消してシングルへ

という流れをよく使います

 

この4人も、何とか一流のレスラーになるために

残虐なハシゴ戦をさらに激しいものにするために労力を惜しみません

 

 

ちなみに、ジェフとマットは本当の兄弟だけど

エッジとクリスチャンは設定上の兄弟、つまり嘘兄弟

カナダ出身の仲のいい若者2人です

 

 

危険を冒した技で激しく戦うのが得意な2組

シングルマッチとは違い、2対2のタッグマッチですから

 

簡単に言うと、人数が多いわけです

「は?」となった方、そうですよ、見りゃ分かりますよね

 

でもね、言いたいのはそういうことじゃなくて

人数が増えた分、動ける人間が試合中常にリング上に存在するということ

 

 

シングルマッチだと、体を痛めて倒れていたり

痛みに耐えながらハシゴを昇ったり

緩急の緩の部分がどうしても、

特にダメージと疲労が蓄積してくる試合後半になればなるほど

試合の展開がゆっくりになる

 

当然、対戦相手の攻撃をひとりで受けなくてはいけないですしね

 

 

これがタッグマッチとなると、通常形式の試合でもそうですが

相棒が戦っている間は少し休める

何なら、リング下でしばらく倒れて、痛みの回復と相棒の限界の時を過ごせるのです

 

 

加えて、映像では十分軽そうに見えてしまうハシゴも

1人で扱うより、2人で扱ったほうが、より有効に使うことができる

ハシゴを投げつけるにしても、

前回紹介したラモンvs.マイケルズの試合と比べると

カーブとストレートくらいの球速の違いがあります

 

なんだろ、印象として

ハシゴがぶつかってくるのはわかってるけど、体が回避に動かないから当たります

から、

鉄塊が急に突っ込んできた!

みたいな

 

 

で、またね、この4人がわざわざ苦難の道を選ぶのよね

わざわざその落下の仕方しなくていいでしょ! とか

わざわざ自分もダメージを受けるような技チョイスしなくていいでしょ!

という

 

 

よく、WWEでも有名な残虐な試合形式 ”ヘル・イン・ア・セル ” を説明するときに

「セルに入る前の状態で、セルから出てくることはできない。 すべてが変わってしまう」

という表現が使われます

 

 

実際、この4名、このあともハシゴ戦の常連となり

エッジはハシゴ戦で受けた首のケガが原因で、2011年に世界ヘビー級王者でありながら引退します

 

キャリアの発展を懸けて、キャリアを潰す試合に出る

 

一見、矛盾しているようですが、全てはファンを楽しませるため

 

虚と実が入り混じるWWE

我々目撃者はただ彼らの献身に対して、賞賛を送ることこそに

全ての正解があるような気がします

 

 

 

この試合はWWE ラダー・マッチのDISC1に収録されています

字幕版をご覧になりたい方はぜひ!

 

 

 

さてさて、次回予告!

4人の若者が肉体の限界に挑んだハシゴ戦から5か月

舞台はレッスルマニア2000

さらに限界を突破させるために、もう1組を加えた

史上初の三つ巴形式のハシゴ戦が組まれます

 

出場するは

ハシゴ戦の名手  ハーディ・ボーイズ

イスを使った合体技を得意とする  エッジ&クリスチャン

そして、

テーブル戦の達人 ダッドリー・ボーイズ

 

 

 

今夜 ダッドリー・ボーイズ

レッスルマニアを新たなレベルに引き上げる

 

ワシらダッドリー・ボーイズがハシゴ戦とやらを

未知のレベルのバイオレンスに導いてやる

 

舞い上がったチリが収まるころ

ワシらの腰には  タッグ王座ベルトが巻かれとる 

 

そしてハーディーズと

エッジ&クリスチャンは気づく

 

” 汝 手を出すなかれ ” と

 ダッドリーボーイズにはな

 

 

 

ではまた