ハシゴ戦が好きなんだ!② レザー・ラモンvs.ショーン・マイケルズ
※画像は拾いものなので、ファンメイドかも…
第一号になれるのは一人だけだ
それだけで価値がある
レザー・ラモンvs.ショーン・マイケルズ
ハシゴ戦形式のインターコンチネンタル王座戦
※以降、IC王座
まずはフルマッチ動画を…Dailymotionで恐縮ですが(約20分!)
Razor Ramon vs Shawn Michaels 1/2 - video Dailymotion
Razor Ramon vs Shawn Michaels 2/2 - video Dailymotion
冒頭の一文は
2003年にマイケルズがこの試合を振り返っての言葉
この字幕があてられているのは、レッスルマニア20のディスク3に収録されている
”WrestleMania's Ten Greatest Matches"内のダイジェスト映像
レッスルマニア20までの全試合の中の3位ということもあり、
またハシゴ戦の転換点になったということもあり、かなり有名な試合なのです
よく、「ハシゴ戦はショーン・マイケルズが有名にした」と言われます
WWEスーパースターのクリスチャンはDVDラダー・マッチ2の中で
「ハシゴ戦は70年代初めにカナダで考案され
レッスルマニア10で行われたラモンvsマイケルズは
始めて世界中で中継されたハシゴ戦だ
この試合は不朽の名勝負であると共に
ハシゴ戦の理想形でもある」
とコメントしています
世界中のファンが目撃したハシゴ戦が、初めてにして理想形であったことが
「マイケルズが有名にした」と言われる背景にあると考えます
試合までの当時の細かいいきさつはわからないけど…
IC王者だったショーン・マイケルズは王座戦を拒否
ベルトの返上も拒否して、王座に居座る形をとっていた
WWF(当時)はマイケルズを見切って、新IC王座決定戦を行い
結果レザー・ラモンが新IC王者となる
しかし、これに異を唱えたのがマイケルズ
「IC王者はたった1人、俺だ」と主張
ラモンも負けてはいない
2人のIC王者が同時に存在する異常事態を解決するために用意された舞台は
年間最大の大会、レッスルマニア10
試合形式はハシゴ戦
天井に吊るされた2本のベルトを手にし、真のIC王者となるのは
”ハート・ブレイク・キット” ショーン・マイケルズ か、
”バッド・ガイ" レザー・ラモン か!
と、あの…『ハシゴ戦が好きなんだ①』ではなかった、試合の経緯説明をしたのは
僕はショーン・マイケルズが一番好きなんですよ!
だから、この試合にも、やっぱりお熱になっちゃいますよね、仕方ないっす
☆ご参考まで
そもそも①は説明なしで面白い試合だから、不要と判断したんですって
それに、この試合の顔ぶれ
すごい豪華なんです
ショーン・マイケルズはこの後、1998年にケガで1度引退するまでの間に
団体初の王座のグランドスラムを達成
2002年に復帰した後も、世界ヘビー級王座を獲得するなどトップの人気を維持
(長くなっちゃうからさ…)
マイケルズのセコンドとして登場したディーゼル
94年11月にWWF王座を獲得してから約1年間防衛
マイケルズより先にWWF王座を取ったんですよね
で、ラモンと同時にWCWに電撃移籍
2人は2002年にWWEに復帰
3人ともWWEレジェンドなんです
で またね、マイケルズとラモンの試合がうまいんだわ
テクニックがあって、身軽だし、空中技もつかうし、体を張ることをいとわないし
この2人だったから、この試合がここまで面白くなった、と言っても過言じゃない
やはり90年代後半のアメリカプロレス界をけん引しただけのことはありますよ
大したもんですよ
短いですが、いきさつのダイジェスト映像も含めたフルマッチをご覧いただきたい方は
こちらがよろしいかと
さてさて、
1994年…、2回目にして27年前の試合ですよ
おじいちゃんの昔話
94年というとセガサターンとプレステが発売された年
僕はたぶん小学校4年生
キングオブファイターズシリーズが始まった年に
ハシゴ戦にとっては、大転換点を迎える試合が行われました
1つ、声を大にして言いたいのは
試合内容は古くない! ということ
これ、いまのRAW、SMACK DAWN、あるいはPPVで行われていても、
間違いなくベストマッチに入ってくるくらい
テンポ感と緊迫感が伝わってきます
何だろうね、ほんとこのあたりが転換点で
それ以前の試合映像って、2000年以降にWWEを見始めた人間としては
ダイナミックは技も少なくて、展開がちょっと起伏に欠けて
試合時間が長く感じるような…
紹介したレッスルマニア20DVD収録の試合のダイジェストくらいがちょうどいいんですよね
さておき、この試合はよく
「ショーン・マイケルズがハシゴ戦を有名にした」と評されます
みなさん、普段ハシゴって何に使います?
そう、高い所にあるものを取るときに使いますよね
あなたは正しい!
この試合の前までのハシゴ戦では、
基本はベルト(あるいは勝利の条件)を取りにいくときだけ使う
花道の途中にハシゴ、というか脚立が立ててあって
潰し合いをして、相手が立てなくなったら取りに行って
リングの中央に設置する
しかし、マイケルズの使い方は違ったんです
相手をシバくために使った
倒れたラモンに上からハシゴを落とし
ハシゴに叩きつけ
ハシゴで挟んだり
ハシゴをスライディングで蹴りつけてぶつけたり
ラモンも負けじとハシゴを駆使して
試合はハードコアマッチへと発展していく…
それまでのハシゴ戦って、あるいはルールなし形式の試合だとしても、
大部分は普通の試合なんだよね
というか2000年以降の試合を見慣れていると、そう見える
しかしこの試合の場合は、2000年以降の試合の激しさに通ずるものがあって…
ハシゴ戦が観客に決戦として見させるには十分と、みんなが納得したんじゃないかな
あのハシゴと肉体がぶつかったときに鳴る乾いた音ですよ!
「カシャンッ!」っていう…
イスとか、階段では出ない、濁音、半濁音のない音
エンターテイメント性のない音が、ハシゴ戦好きする要素の1つでもあるね
よくこのハシゴ戦が「史上初」と言われるんだけど、史上初開催ではないのよね
たしかに、レッスルマニアでの開催は初めてではないけど…
そのあたり疑問は残るけど、
現代、行われているは「ハシゴ戦」と呼ばれる試合は
レッスルマニア10が最初、という解釈でいいのかなと
先に紹介したDVDのほかにこちらにも収録されているので、
本当に見ていただきたい、一試合です
それに以降の「ハシゴ戦が好きなんだ」で紹介するであろう試合と通ずる
”マイケルズはハシゴ戦の負け方を面白がってやがる”をぜひご覧いただきたい、と!
長々と失礼しました
ではまた